結婚したのに独身気分やでは家計は火の車
2020.09.07
自動車やマンションなどの大きな買い物をするときには、普通だったら誰でも、「清水の舞台から、飛び降りる」というくらいの気持ちになって、それなりに他の生活を切り詰めようと考えます。Bさんだって「高級スポーツカーを買ったんだから、飲みに行くのは控えよう」と考えたでしょうし、D夫妻だって「高級マンションを買ったんだから、外食を控えなくちゃ」と誓い合ったはずなのです。

彼らの失敗は借金の金額が大き過ぎた点にありました。しかし、世の中には年収はかなりあって借金の扱いも悪くないのに状況の変化が飲み込めないで失敗しているケースもあるものです。RさんとGさんの夫妻は、そうしたケースの典型でした。2人が結婚したのは、Rさんが44歳で、Gさんが41歳のときです。いわゆる晩婚だったために、Rさんの年収は1,000万円、Gさんの年収は600万円でした。2人ともそれぞれマンションを持っていましたが、結婚と同時に古いマンションを売り払い、大きな家を買って新婚生活をはじめたのでした。

2人の年収は1,600万円もあり、住宅ローンは毎月20万円だったので結婚してからも、まるで独身時代のように快適な生活が続きました。そのため、結婚後もRさんは趣味のオートバイを続けて、今では5台も持っていますし、Gさんは趣味のスキューバダイビングに年に3回出かけていきます。ところが翌年、Gさんが妊娠することになりました。予期せぬ妊娠に夫婦で大いに喜び合ったものの、育児に専念するためにGさんが仕事を辞めてしまうと2人の年収が激減することになりました。それでも、Rさんの年収からいえば、まだまだ住宅ローンが負担になる段階ではありません。しかし、子どもが生まれてから数年後、ご夫婦には数百万円の借金があったのです。

よくよく調べてみると子どもを持ったにもかかわらず、Gさんは両親に子どもを預けてスキューバダイビングを続けていましたし、Rさんは、またまた新しいオートバイを買っていたのでした。家を買って子どもを持ったのに今まで通りをやってしまっていた。これがすべての原因でした。そして独身時代と同じように、お互いが別々にカードで支払いをしていましたが、どういう訳か月末までに完済できなくなってローンが貯まりはじめてしまったのです。まったくピーターパンじゃあるまいし「永遠の子ども」ならぬ「永遠の独身」を続けていたら、お金がなくなって当然なんです。

新旧2つのライフスタイル両立は至難の業

BさんやD夫妻の場合には、自動車やマンションを買うことで「地に足の着いていない」といった感じの新しいライフスタイルを作り上げたため、結局は借金で首が回らなくなってしまいました。この点に関しては、RさんとGさん夫妻の場合には、地に足が着いた状態で新しいライフスタイルをスタートさせていますから、家のローンで首が回らなくなったのではありません。問題なのは結婚して子どもができたのに独身時代のまんまのライフスタイルを続けた点にあるのです。

芸能人の中には結婚して子どもできたのに、まるで独身時代のままのママドルなんかをやっている人もいます。一般の人々の中にも子どもが生まれても流行の洋服を着て、エステに通い、お洒落なレストランで食事している人たちがいますが、お金を稼いでいるのなら問題ありません。一般の家庭では、結婚すれば夫婦で話し合ってどちらの給料から家賃や電気代を支払うか決めますし、子どもが生まれたらどちらが保育園の送り迎えをするか役割分担した挙句、ご主人のお小遣いまで制限されることが普通です。

お金の使い方やライフスタイルは完全な共同作業になるわけです。新しいライフスタイルが誕生していて確実にその分のお金を使うことになるのに気分は独身時代のまんま古いライフスタイルを満喫していたら、お金は2倍かかることになるはずです。RさんとGさんの場合には、結婚して子どもが生まれるまでは新旧両方のライフスタイルを満喫できたわけですが、Gさんが専業主婦になった時点で独身時代と家族生活の綱引きがやってきたのです。本当ならRさんのお財布は家族共通のお財布として夫婦で話し合って使うべきなのです。

独身時代から夫婦生活へ変わった。夫婦生活から子どもができた。共働きから専業主婦へと変わった。これらすべてが新しいライフスタイルを生み出しますが、ライフスタイルが変わったら古いライフスタイルは改めなければなりません。新旧両方のライフスタイルの両立は、ほとんど不可能です。学校ではクラブ活動と勉強の両立は良いことだとされていますが、結婚して子どもができてからは、独身時代からの銀座のクラブ活動とマイホームパパとは、両立しないってことなんです。
2020.09.07 18:03 | 固定リンク | 未分類

- CafeLog -