貧乏な人ほど喫煙習慣による税金負担率が高い
2020.05.13
大学生の息子がタバコを吸っているのを発見したときに私は親としての無力感を感じました。息子にはタバコの害はもちろんのこと、中毒になる怖さも話してきました。気管が弱い子でしたから、大人になっても自分はタバコを吸わないと本人も言っていたのですが、既に喫煙習慣が身についていました。

タバコは「百害あって一利なし」です。肺だけでなく脳や血管、胃や皮膚など、体のあらゆる部分に悪い影響を与えます。また、喫煙習慣は老け顔にも繋がります。イギリスの双子姉妹によるシミュレーション写真は有名でタバコを1本吸うと寿命が5分短くなるという研究と同じくらいインパクトのある写真です。

さらに、ニコチンは金銭感覚もおかしくします。セブンスターで1箱300円。1日1箱として1か月約1万円です。生涯タバコを吸い続けるとして60年間で720万円です。そして、だれよりも税金を納めていることになります。タバコの税率はなんと63,1%。1箱300円のタバコを吸うと189,3円の税金を納めていることになります。


タバコ好きの人は別として、お金持ちであっても、1日にタバコを2箱も3箱も吸うことはできません。貧乏人であってもタバコを吸う量はそれほど変わらないでしょう。つまり貧乏な人ほど収入に対して高い税負担をしているわけです。また喫煙習慣のある人とない人を、保険料で差をつけている保険会社も何社かあります。


男性が3000万円の保険金で10年更新の定期保険に加入した場合、安い会社でも保険料は月々6,200円くらいですが非喫煙者割引のある保険会社では5300円くらいになります。さらに血圧や体重など保険会社がもうける「健康体」の条件を満たしていれば4,620円と、約3%も安い保険料にしている会社もあり、30年以上払い続けたときの差は56万円にもなります。


喫煙習慣のあるなしで保険料を差別化している保険会社は日本ではそう多くありません。均一の保険料にして吸わない人からも割高な保険料を払ってもらったほうがベターだと考えているのだと思います。ですが、喫煙率は下がってきていますのでタバコを吸う人がいつまでも同等な扱いをされるとは思えません。


喫煙が病気を引き起し、治療が必要となれば投薬料、入院費も発生します。嗜好品代などとおおらかに見逃せない支出です。タバコを吸う習慣は害を与えるだけでなく、生涯収支にもかかわってくるのです。また、タバコの煙は建物を汚すということで、喫煙スペースを屋外に設置するビルが増えています。喫煙スペースまで往復するために、自分のデスクから10分かかるというビルもあるといいます。


さらには能力のある人でも喫煙習慣があるために仕事上の評価が上がらないことも考えられます。タバコを吸うと頭がスッキリするような気になるのはニコチンが補充されるからで、ニコチン欠乏→喫煙してニコチン補充→ニコチン欠乏を繰り返す中毒症状です。意志が弱いからやめられないのではありません。


かくいう私も実は20代のころに喫煙習慣がありました。その間、毎日禁煙したいと思いながら、なかなか実行できなかったのですから、禁煙の難しさは分かっているつもりです。今は禁煙の方法も研究が進んでいます。まず本人が病気だと受け取めることが大事です。血液内のニコチン濃度が減る過程が苦しいので吸うための色々な言い訳を考え出し始めますが、苦しいのは病気ですから仕方ありません。

ニコチンガムやニコチンパッチなど使って症状を抑えつつ、ニコチンゼロの体になれるまで頑張りましょう。健康保険の適用になったので、病院で処方してもらうこともできるようになりました。少々治療費はかかっても生涯収支で考えれば僅かな経費なのです。
2020.05.13 17:24 | 固定リンク | 日記

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