収入口座と支出口座でお金がみるみる貯まっていく
2020.05.13
細かい管理が不要で収支がはつきりし、しかもお金が貯まっておすすめの方法があります。それは給料が入る「収入口座」と「支出口座」を別にすることです。支出口座には部屋代や携帯代など自動引き落としの支払額も含めた毎月一定額を移動させます。お金が足りなくなったときも、一旦収入口座から支出口座にお金を移動させてから引き出すようにします。

こうすると通帳を見るだけで収入と支出が掴めます。そして収入口座に残ったお金が貯められているお金となるので、出来るだけ残そうという気持ちになります。すると、お金をよく考えて便うようになり、更に貯まりやすくなるという「いい循環」が生まれます。

そんな面倒なことはしたくないと思うかもしれません。しかし、銀行通帳1冊で何でもひとつの口座に集中させたほうが簡単だと思っていませんか?でも、実はそうではないのです。ひとつの口座だけにすると手間はかかりませんが、代わりにお金を扱う能力が低下します。

お金は何に使ったかを記録するよりも、どう使うかの計画を立てることの方が大事です。口座をひとつにしてしまうと家計簿で細かく予算管理をしないと、お金の使い方が上手くなりません。例えばボーナスが入った時のことを思い浮かべてください。ひとつの口座にしていると口座の残高はボーナス分多くなるわけですが、月々の生活費に紛れていつのまにか使ってしまっていたということはないでしょうか?

ボーナスが収入口座に入っても支出口座に流すお金を原則一定額にしていればボーナスを何となく使ってしまうようなことはなくなります。ボーナスを使うときも、一旦支出口座にお金を流し、支出口座から引き出して使うようにすると記録が残り、今後の計画を立てるときに役に立ちます。

また、残業代の変動が大きい人も収入口座と支出口座が別になっていると大きな効用があります。残業代の有る無しに関わらず同じように暮らしていくようになるため、急に残業代がカットされるようなことがあっても慌てずに済みます。

共働きの家庭でも収入口座に一旦2人の収入を一緒にして、支出口座に一定額流すようにします。それぞれ平等に小遣いを取るようにすれば、不満も出にくいばかりではなく共働きのパワーで収入口座にどんどんお金が残っていきます。同じ銀行に第2の口座を作ることができれば、お金を移動させる手数料を抑えられます。

半年に1度の残高記録で貯蓄履歴を残そう

半年に1度、ノートや手帳に各口座の残高を書き写すことを習慣にしましょう。自分の資産の定点観測をするのです。パソコンが使えるならエクセルなどの表計算ソフトで一覧表にしてもよいでしょう。書き写したり入力したりすることで○年○月のあなたのお金の残高記録が残ります。

銀行の定期預金なら定期の満期ごとに残高のお知らせがきます。普通預金の残高はそれぞれの通帳を見ると分かるわけですが、自分の持っている全部の口座の合計額は自分で記録しようとしないかぎり掴めません。相談に来られた人の中には「なぜ自分は収入の割に貯められなかったのか」と自問自答し始める人がいます。自分のお金の使い方が釈然としなかったのでしょう。

お金のため方や使い方は自分では客観的に掴めていないことが少なくありません。でも、貯めてきた履歴を残しておくと自分の貯め方を確認したり見直したりすることができます。今はそんな記録に価値はないと思うでしょうが2、3年続けていくと貯められていた時期、むしろ減らしている時期などが分かってきます。

減らしている期間は「何故なのか」「どんなことが自分に起こっていたのか」を振り返ってみるきっかけになります。貯蓄の残高は、あなたのお金の歴史です。誰も記録してはくれません。10年、20年と続けた時に色々な時期の自分の生活が思い出されるでしょう。

少額の株でも運用してみれば相場観に役立つ

相場観というと大げさですが、今株や為替が安いのか高いのかぐらいは掴んでおいたほうがいいでしょう。日経平均株価は1989年のバブル時には3万8,957円までいきましたが、2008年には6,994円をつけ、一時はバブル時の5分の1以下になったことになります。

また、為替相場も大きく動きます。対ドルでは1995年の83,67円から3年後の1998年には144,67円と、大幅に動いています。こうした高値安値の過去の価格の幅を知らないと高値の時にに買ってしまいがちで、何年間も損失を抱えたままになることもあります。

若いうちから株や為替に触れておけば10年、20年の長い期間で運用の世界を見ていくことになります。今は資金が少なくて当然ですが、50代、60代になって退職金などのまとまった資金を持つ頃になれば若いうちから見てきた株や為替の経験がきっと役に立つはずです。

では、何をどう買うかという点です。手軽で手数料が比較的安くすむのは日経平均株価に連動するインデックスファンドと世界の株価指数に連動するインデックスファンドを、それぞれ積立てで購入していくのが良いと思います。

どちらも投資信託(ファンド)で、この2本で日本と世界の株式を積立てていることになります。いずれも大抵の証券会社で購入できるような代表的なタイプの投資信託です。ただし積立額はめいっぱいにしないことです。39歳の相談者Aさんはドル預金や株ばかりで400万円相当持っていたのですが、預金は50万円しかありません。元本保証のものが少なく、リスクがあるものがとても多いので、その訳を尋ねてみました。

するとその理由はマイホームを購入しようとしたときに、ドルや株が大分下がってしまっていたので売るに売れなかったとのことです。若いみなさんには大きなお金が必要になる時が、これから何回もあります。マイホームを購入する時や子どもの入学資金、車の買換えなどです。

その時に資産の中身が株やドルなどの価格が変動するものばかりだと上がっていても下がっていても、売りにくい気持ちになりがちです。リスクをとる積立てと預金の割合は1対2以上必要です。月々1万円ずつの合計2万円、ファンドの積立てをしたいなら預金の積立ては4万円以上できないとファンドの積立てが多すぎます。

毎月ファンドを積立てる余裕がないならボーナスごとにします。マイホーム購入などで大きなお金が必要になった時はファンドが上がっていても下がっていても預金とインデックスファンドを同じ割合で取り崩すようにします。こうすればリスク資産ばかり残ってしまったということが避けられます。

例えば預金が800万円、インデックスファンドで200万円、合計1,000万円持っているとします。800万円のマイホーム資金が必要なら預金の80%、インデックスファンドの80%をマイホーム資金にあてるという考え方です。リスク資産からも使っていくという約束事が実行できるなら積立額は多少多めにしてもよいでしょう。

また、積立日には日経平均株価とドル円レートを手帳の片隅にでもメモしていくことをおすすめします。どちらの価格も毎朝テレビや新聞で前日の価格の情報が必ず流れます。投資をしている人の殆どが必ず確認している数字です。積立てを始めた日から、あなたも個人投資家の1人なのです。
2020.05.13 16:17 | 固定リンク | 日記

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